7月末、今日は北八ヶ岳の横岳を登る、北八ヶ岳ロープウエイ乗り場に10時着、今日の天気予報は夕方にわか雨とのこと、昼頃には下山したい。横岳登山はH9年、H14年に続き3度目だ、ロープウエイ乗り場は北欧の雰囲気がする綺麗な建物で、出窓や手すりには真っ赤なゼラニウムの鉢植えがいたるところに飾られており見事だ。

北横岳ロープウエイ山頂駅から坪庭を10分ほど歩くと左手に横岳方面分岐がある、山腹は霧で覆われ一寸心配もあったが雨対策は万全に準備してきたので先に進むことにした。
10時50分登るにつれ空が明るくなってきた、下山して来た登山者に上の状況を尋ねると、上は霧がなく展望は良好とのこと、嬉しくなってきた。
北横岳への登山ルートは登りやすくコメ栂、シラビソの大木が多く炎天下でも日影があって登りやすい、大木が日光を遮り根元にはコケ類が繁茂していて緑色がきれいだ、林の中から♪ガチャ・ガチャ と鳴くメボソムシクイの声やウグイスの鳴き声が遠く・近く聞こえる。
  振り返って小休止、はるか右下に頂上駅舎を望む、眼下は一面の緑色だ、涼風がなんとも心地よい。
11時10分北横岳ヒュッテを過ぎるともうちょっとで頂上だ、梯子も新たに整備されており以前登った時よりもよくなっていた。
登山路にはハクサンシャクナゲが多く見られた、他にはコイワカガミ、コケモモ、等々多くの花が咲いていた。
最後の登りの前に小休止して、ヨイコラショっと荷を背負い、さあもう少しだ。
北から吹き付ける強風でコメ栂の枝が一方向を向いている、ハエマツが多くなり森林限界だ。
11時50分頂上です、北横岳2,480m、三脚にカメラを据え付けジーパチ。後方には2008年に登った北八ツを代表する蓼科山(2,530m)がひときわ目立つ。

  山麓から吹き上げてくる風が結構強いので早々に下山開始。
北横岳ヒュッテのベンチでゆっくり昼食し、下山開始(12時50分)。
下りも快適です針葉樹の間から眺める2,000m級の山岳風景は素晴らしい。
下はシラビソの球果です、高山帯に生息するホシガラスにとって貴重な食糧。
左手の樹木はコメツガ、右手前はハクサンシャクナゲ、下の方に坪庭を望む右手の山は昨年7月に孫たちと登った縞枯山(2,403m)、なんと素晴らしい・・・汗をかきかき登ったものだけが手にする素晴らしい景色、疲れも癒される。
見渡す限りシラビソやコメツガの針葉樹が・・・何とも美しい光景
この山は溶岩岩石で形成されていて土壌が少ないようだ、左奥にシラビソ、オオシラビソが枯れて出来た縞枯現象が見える。
坪庭に下山した、一周約30分で一方通行で時計回りに周回する。
雨にも合わず程よい風が吹いていてとても好い登山日和だった、午後2時の下りロープウエイに乗り下山した後、白樺湖畔にある日帰り温泉施設《すずらんの湯》でゆっくり汗を流した。

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